空手をはじめとした武道やスポーツにおいては、それぞれの競技力を高める稽古・練習が基本となりますが、その中でも「動くモノをとらえる」など動きに反応するための動体視力(スポーツビジョン)は重要な要素となります。
しかし、動体視力(スポーツビジョン)を鍛えるにはどのようなトレーニングをおこなえば良いのでしょうか?
ここでは、動体視力(スポーツビジョン)を鍛えるためのビジョントレーニングのやり方や、より効果的に動体視力(スポーツビジョン)を鍛えるおすすめアイテムを紹介していきます。
- ビジョントレーニングの効果とは?
- ビジョントレーニングのやり方
- ビジョントレーニングのおすすめ書籍
- 動体視力(スポーツビジョン)を鍛えるおすすめアイテム
- まとめ:コツコツ続けてパフォーマンスアップ
- あなたにおすすめの記事
ビジョントレーニングの効果とは?
ビジョントレーニングをおこなうことで、空手などスポーツに対してどのような効果があるのでしょうか?
ここでは、ビジョントレーニングがもたらす効果について解説していきます。
動体視力(スポーツビジョン)に必要な7つの要素を強化
ビジョントレーニングでは、動体視力(スポーツビジョン)にかかわる7つの要素を鍛え、強化することができます。
<動体視力(スポーツビジョン)に必要な7つの要素>
1.DVA動体視力
横方向の動きを識別することのできる要素
2.KVA動体視力
前後方向の動きを識別することのできる要素
3.コントラスト感度
見るモノに対する、明暗の識別をおこなう要素
4.眼球運動
眼球をすばやく正確に動かすことのできる要素
5.深視力
対象物と自分との距離感を正確に認識することのできる要素
6.瞬間視
瞬間的に多くの情報を認識することのできる要素
7.眼と体の協応動作
眼で見たものに対して体が素早く反応できる要素
パフォーマンスアップ
動体視力(スポーツビジョン)を鍛えることで、動くものを素早く認識する能力が向上すれば、次は目で得た情報を脳が判断し、指令を出すことによって体を動かすことができます。そのため、動くものを素早く認識できるということは、脳が判断し、指令を出すスピードが速くなることになりますので、結果的に運動性能・パフォーマンスが上がることにつながります。
集中力アップで学習能力も向上
動体視力(スポーツビジョン)を鍛えることで、ものを見る力が向上しますので教科書やノートを目で追う動作が改善します。目の機能が良くなることで集中力が上がり、教科書やノートから得る情報を素早く判断できるようになりますので、結果的に学習能力の向上が期待できます。
注意:一般的な視力とは異なります。
ビジョントレーニングは動体視力(スポーツビジョン)を鍛えるトレーニングとなりますので、遠くのモノを見る力といった「一般的な視力」とは異なりますので注意が必要です。
ビジョントレーニングのやり方
ここでは、動画を参考にキッズ用のビジョントレーニングについて紹介していきます。特殊な器具なども必要ありませんので、比較的かんたんにトレーニングをおこなうことができます。
動画
動画の解説
<横の動き>
まず、顔の前に両手に親指を立てた状態をつくり、両目で親指を片方ずつ交互に見ていきます。「親指同士の距離」と「親指と顔との距離」は、それぞれ40センチ程度を目安にしましょう。
<縦の動き>
次に、親指の位置を上下に配置した状態で、目の上下運動をおこなって親指を片方ずつ見ていきましょう。両目とも、上下にしっかりと動かすのがポイントです。
<斜めの動き>
最後は、親指を斜めに配置します。はじめは右手を上に、左手を下にした状態をつくり、両目で片方の親指を交互に見ていきます。
一定回数をこなしたら、手の位置を入れ替えて同様の動作をおこないましょう。
目を動かすスピードや回数については、動画を参考にしながらトレーニングをおこなうと良いでしょう。
ビジョントレーニングの注意点
ビジョントレーニングの注意点ですが、腕や足の筋肉と同じように目を動かすために目の周辺に筋肉が存在していますので、いわゆる「目が疲れている」状態の場合は無理をせず、目を休ませてあげる方がよいでしょう。
また、目に傷や腫れがあるなど、外傷がある場合についても無理やりトレーニングをせず、目を休ませる方がよいでしょう。
疲れや傷などがある場合には無理をしないことが重要です。
ビジョントレーニングのおすすめ書籍
ビジョントレーニングについてもっと知りたい方にはこちらの書籍がおすすめです。
子どもでも楽しく動体視力(スポーツビジョン)を鍛えられるように、さまざまなトレーニング方法がわかりやすく紹介されています。
<書籍の中身(一部)>
出典:amazon.co.jp
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動体視力(スポーツビジョン)を鍛えるおすすめアイテム
動体視力(スポーツビジョン)は自分でも鍛えることができますが、子どもの場合など、トレーニングのやり方が上手くいかず、ビジョントレーニングの効果を十分に引き出せない場合があります。
しかし、ビジョントレーニングが上手くいかない方でも効果的に動体視力(スポーツビジョン)を鍛えることのできるおすすめアイテムがあります。
スイベルビジョン (Swivel Vision)
商品説明:
もうインパクトの瞬間は見ない!ボールを上からのぞくだけ!!ボールを上からのぞいて打つ感覚をつかむ!スイベルビジョンは、アメリカ最先端のスポーツ科学に基づいて作られた、運動視覚トレーニングゴーグルです。
「動体視力」は静止視力と違って トレーニングをする事で鍛える事が出来ます。適切な運動視覚に焦点を当てトレーニングすることで最大のフォーカス、反射速度を引き出し、神経の伝達スピードを上げます。
眼筋を鍛えることで動体視力、周辺視、深視力などスポーツビジョンを高め、運動神経、反射神経、パフォーマンスが向上します。
対象物の位置ずれを修正したり追跡する“ハンド-アイ調整”が身につきます。打者は、様々な球種に対応にできるようになります。守備では、イレギュラーボールや難しい当たりへの反応や対応が速くなります。
2017年ナショナルリーグ優勝、ロサンゼルス・ドジャース所属のヤズマニ・ グランダル捕手もスイベルビジョンを練習で使用し、活躍しています。現在メジャーリーグでは10球団が導入中!(シカゴ・キャブス、カンザスシティ・ロイヤルズなどを含む全10球団)NFL All-Proに選出された、エバーソン・グリフィン選手(ミネソタバイキング所属)は、スイベルビジョンゴーグルを絶賛しています。その他、NFL(デンバーブロンコス、クリーブランド・ブラウンズ)NPF(USSSA Pride)NHL(ナッシュビル プレデターズ、トロントメイプルリーフス、オタワ セネターズ)MLS、NCAA、PGA、LPGAの選手たちが現在「スイベルビジョン」を使用しています。
出典:amazon.co.jp
まとめ:コツコツ続けてパフォーマンスアップ
ビジョントレーニングはすぐに効果が表れるものではなく、少しずつトレーニングを継続することで徐々に効果が期待できるトレーニング方法です。
まずは少しずつでもビジョントレーニングを続ける習慣をつけていきましょう。
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