空手・格闘技の自主トレーニング用として人気の「空手テクニック」シリーズ。ここでは、フルコンタクト空手や格闘技に役立つテクニックを紹介しています。
今回紹介するのは、近年使用する選手が増えてきた「ヴァレリーキック」について解説。形にはなっていても、しっかりと「効かせる」蹴り方ができている方はあまり多くないように感じます。
ここでは、「パワー・スピードが上がる左ストレート」や「試合中でも疲れにくいヒザ(膝)蹴り」においてわかりやすい動画解説で人気の福地勇人選手の動画を参考に、ヴァレリーキックの効果的な蹴り方を紹介していきます。
ヴァレリーキックとは?
まず「ヴァレリーキックって何だ?」という方のために、ヴァレリーキックの概要や由来について説明しておきます。
概要
ヴァレリーキックを簡単に説明すると、「カカトで蹴るローキック」という表現がわかりやすいかと思います。
通常、ローキックといえば相手の脚(太腿)を自分のスネや甲で蹴る方法が一般的ですが、ヴァレリーキックは固い部位であるカカト(踵)で蹴り込むため、上手くヒットすれば相手に大きなダメージを与えることができます。
名前の由来
「ヴァレリーキック」という名前の由来は、新極真会のヴァレリー・ディミトロフ選手が編み出したことからその名がついています。
<紹介動画>
【福地勇人選手版】ヴァレリーキックの効果的な蹴り方
ここでは、福地勇人選手が解説するヴァレリーキックの蹴り方について解説していきます。現役のトップ選手である福地勇人選手が実践の中で培った、ヴァレリーキックの効果的な使い方をわかりやすく解説されています。
動画
解説
<はじめに>
ヴァレリーキックを試合で見ていると、「引く」ことを意識して蹴る選手が多いですが、福地選手の場合は「上から下ろす(落とす)」ことを意識して蹴っています。
なぜ「引く」蹴り方が良くないかについては、引く意識が強くなるあまり相手に近づきすぎてしまい、「胸をつけての攻撃」という反則で注意を取られてしまう場合があり、反則のポイントによって負けてしまうリスク(デメリット)があるためです。また、ヴァレリーキックは上から下ろす蹴り方の方が相手にしっかりとダメージを与えることができると考えています。
<蹴り方>
福地選手がヴァレリーキックを蹴る場合、サイドに真っすぐ入るのではなく、体を開きながら蹴っています。
ーポイント:体を開くー
また、蹴り足で重要なのが「膝の高さ」です。膝を上げる高さが不十分だと、蹴りを当てるポイントも低くなってしまい、相手の膝や脛に当たってしまい、効果的にダメージを与えることが難しくなってしまいます。そのため、蹴り足は「中段膝蹴り」を当てるイメージで膝を高くあげ、上から落とすように蹴ることで、狙った箇所(太腿)へしっかりとダメージを与えることができます。
ーポイント:膝を高く上げるー
さらに、蹴る際に膝を少し開いた状態で蹴ることも重要です。脚を上げる際、膝に十分な角度がついていないと「下に流れる」蹴りとなってしまい、相手の脚にしっかりと蹴りを当てることができません。
ーポイント:膝に角度をつけるー
<蹴り方のポイントまとめ>
1.サイドに入る際、体を開く
2.蹴り足を上げる際は、「中段膝蹴り」のイメージで膝を高く上げる
3・蹴り足を当てる際、膝を開き「膝の角度をつける」ことを意識する
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