空手には基本稽古と呼ばれる稽古・練習方法があり、その中で形の決まった技を反復して練習していきます。
ここでは、たくさんの基本技の中から代表的な技について帝京大学空手道部の指導をおこなっている香川政夫先生の動画をもとに解説をおこなっていきます。
なお、基本技における細かな動作は流派や道場によって若干異なる場合がありますので、ここでは技の基本的な概念や動作について学んで頂ければ幸いです。
香川政夫先生について
香川 政夫(かがわ まさお、1955年〈昭和30年〉6月8日 - )は、日本の空手家。大阪府出身。帝京大学卒。全日本空手道連盟公認八段。日本空手松涛連盟九段・首席師範。帝京大学空手道部師範。
経歴
第1回IBUSZワールドカップ団体形の部優勝、第28回全国空手道選手権大会(日本空手協会 (JKA) )組手の部、形の部ダブル優勝、第3回松濤杯世界空手道選手権大会 (JKA) 組手の部優勝。
現在は、日本空手松涛連盟の首席師範を務めるとともに、世界空手連盟 (WKF) 技術委員委員長、全日本空手道連盟 (JKF) ナショナルチームのコーチ、監督、強化委員会委員長などを歴任し、世界各国で空手道の指導・普及に当たっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
動画|香川政夫先生に学ぶ8つの基本技
動画
ここで紹介する基本動作については、形・組手の種目の基本となる形の中から分かれたものです。
1:その場突き(正拳中段突き)
目標は中段のみぞおちの高さに行います。脇を閉めながら肘を押し出し、ひねりながら突きます。突き出す動作の反対の動作は、しっかり腰骨の上まで引き込みながら行います。
それ(突く方と引き方の手)を同時にスタートして同時に終わるという動作です。
2:上段揚げ受け
こぶしをひねりながら、顔の前にクロスをします。交差しながら引手と受け手を同時にこの動きを行います。
3:中段内腕受け
身体の中心線にこぶしが来るように受けます。そして、外から円を描くように肩・肘・手首のスナップを使いながら中段に受けます。
4:中段外腕受け
手首の甲が上に向き、ひねりながら肘は身体の線上から中、こぶしは外に来るように受けます。引手と受け手が同時に終わる様に受けます。
5:下段払い
肩口の上、耳の横くらいから構えます。一気に下に振り下ろしながら、肘を下に向けこぶしをひねりながら受けます。
6:裏拳打ち
手の甲を上にして、ひねりながら最後に手首が立っている状態となるように打ちます。上段の顔面の位置に受け、打ちます。
7:上段手刀打ち
右肩口の後ろから、手を水平に回します。手刀となる手は親指を曲げ、残り四本の指は開かないようにしっかり閉めて揃えておきます。
8:上段背刀打ち
手刀となる手の親指を中に入れておき、残り四本の指を揃えながら手首を閉めて手刀を打ち込みます。
香川政夫先生監修の書籍|マンガでたのしくわかる! 空手 DVD
内容紹介
★★「マンガでたのしくわかる!」シリーズの空手版が登場!★★空手の独特な動きをわかりやすく伝えるため、マンガで楽しく学べるようになっています。監修は、世界トップクラスの指導者である香川政夫先生です。
マンガだけではなく、図解も大充実!空手ビギナーにぴったりの1冊です。
【目次】
パート1(スタート編)空手をはじめよう!
パート2(手技編)基本の手技をおぼえよう!
パート3(足技編)基本の足技をおぼえよう!
パート4(受け技編)基本の受け技をおぼえよう!
パート5(移動編)移動基本動作をおぼえよう!
パート6(組手編)組手を実践してみよう!
パート7(形編)形を実践してみよう!