空手の修行には、滝に打たれながら稽古をおこなう「滝行」などの「荒行」と呼ばれる稽古方法がありますが、その中で最も過酷だとされるのが「百人組手」であると言われています。
百人組手について
極真会館(主に松井派)が行う、一人が連続して百人と組手を行うという非常に過酷な稽古(というよりは行事)です。挑戦者の決定は館長の指名(もしくは直訴による許可を得る)ことによって決定され、相応の準備期間を設けた上で百人組手に挑戦します。
百人を連続で相手にしなければならないため、強靭な肉体はもちろんのこと、ダメージを肉体へ蓄積させないよう、相手の攻撃をもらいすぎない技術が必要なのは言うまでもありません。
百人組手の達成者
※達成順に記載しています。
- ハワード・コリンズ 1972年(昭和47年)12月1日
- 三浦美幸 1973年(昭和48年)4月13日
- 松井章圭 1986年(昭和61年)5月18日
- アデミール・ダ・コスタ 1987年(昭和62年)4月25日
- 三瓶啓二(二度目の挑戦で達成) 1990年(平成2年)2月24日
- 増田章 1991年(平成3年)5月19日
- 八巻建志 1995年(平成7年)3月18日
- フランシスコ・フィリォ 1995年(平成7年)3月18日
- 数見肇 1999年(平成11年)3月13日
- アルトゥール・ホヴァニシアン 2009年(平成21年)3月29日
- タリエル・ニコラシビリ 2014年(平成26年)4月26日
百人組手が未達成に終わった空手家
※()内は達成した人数です。
達成者も大きな負担が
百人組手は達成しても体に大きなダメージが残り、脱水症状・全身打撲・肝機能障害・腎不全などにより入院を余儀なくされてしまいます。
松井館長も「70~80人くらいからは相手に触れるだけで手足が痛くなる」と、百人組手の壮絶さについて語っています。
※フランシスコ・フィリオの場合は百人組手達成後もピンピンしており、達成後も平気で食事をとっていたそうです。まさに怪物ですね・・・
参考資料
映像やニュースからも、その過酷さが伝わりますね。