2019年5月18日(土)、19日(日)に開催される「第5回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」について、大会の実施前に試合規約が追加されています。
試合に出場される選手の方はもちろんですが、セコンドや道場関係者の方もチェックしておいた方が良いでしょう。
JFKO|試合規約の追加
1.反則を指摘・強調する行為(アピール行為)について
反則攻撃を受けた選手が、その攻撃に起因する自然な反応の行動とは異質の、反則を指摘・強調する行為(アピール行為)をしてはならない。このアピール行為が認定された場合は、当該選手に注意1が与えられる場合がある。
出典:fullcontact-karate.jp
2.虚偽の反応行為や指摘・強調する行為(アピール行為)
有効技を受けた選手が、あたかも反則攻撃を受けたかのような虚偽の反応行為や指摘・強調する行為(アピール行為)を行ってはならない。こうした一連の行為などに、虚偽の疑いがある場合、当該試合中・試合後にかかわらず、録画映像によって真偽の精査を行う。この精査の結果、客観的な判断によって虚偽であると認定された場合、当該選手は失格となり、順位のはく奪や試合出場停止などの処分が科される場合もある。
出典:fullcontact-karate.jp
想定されるシーンについて
編集部による解釈
※注意:以下は編集部による解釈ですのでJFKO公式の見解ではありません。あくまで想定されるイメージとしてご認識ください。
「1.反則を指摘・強調する行為(アピール行為)について」への解釈
- 顔面殴打を受けてしまったが、審判がストップをかける前に反則を指摘・協調してしまい試合の流れを止める・もしくは変えてしまう。
- 軽いタッチの反則(顔面殴打・金的など)について過剰に反応してしまう。
など
「2.虚偽の反応行為や指摘・強調する行為(アピール行為)」への解釈
- ボディ(腹部)へ有効打を受けたにもかかわらず、金的であるかのようなアピールをして試合の流れを止める・もしくは変えてしまう。
など
ルールに則った適切な対応が必要
今回、JFKOから発表された試合規約については、「正攻法で試合に臨みましょう」をいう意図が感じられます。
あまり良いことではありませんが、過剰なアピールで相手の反則を誘うのが上手い選手などは組手スタイルの見直しが必要となりますし、本当に実力のある選手が相手選手のシミュレーション(反則を受けたふりをする行為)によって試合の流れが変わってしまうことをJFKOが懸念している背景があると感じます。
新規約による選手達への影響がどの程度あらわれるかは不透明ですが、規約追加の影響を感じる意味でも「第5回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」の結果に注目です。
あなたにおすすめの記事