空手の上達を狙って自主トレーニングをおこなう場合、参考となる媒体や資料が何が良いのか判らないという方は少なくありません。
ここでは、自主トレーニングに役立つよう空手の基本テクニック/蹴り・キック編の紹介をさせていただきます。
基本となる体の使い方やフォームは年齢や体格に関係ありませんので、幅広い年代の方の技術向上にお役立ていただければ幸いです。
基本テクニック|蹴り・キック編
足は腕の約3倍の筋力があるといわれており、足を自在にコントロールできる蹴りを使いこなすことで組手をより有利に進めることができます。
蹴りは体のバランスが崩れないように姿勢を崩さないことが重要ですので、姿勢と蹴りのフォームをしっかりと身に着けていくようにしましょう。
上段回し蹴り
解説:
空手において、華麗な組手をおこなうには上段回し蹴りが不可欠です。上段回し蹴りで重要なのは、片脚を上げた際の「膝のかかえ込み」です。空手の蹴りにおいては、まず膝をしっかり抱え込んだ状態をつくり、そこから足先のスナップを効かせて狙った場所へ蹴りを当てていくのがコツです。
また、蹴りで相手を倒すためには足先が当たった瞬間に足を引くのではなく、しっかりと蹴りを振り抜くようにしましょう。
<練習法その1:膝のかかえ込み>
※画像は上記YouTube動画より引用しています。
上段回し蹴りの姿勢を保持できるよう、膝のかかえ込みの練習をおこないましょう。
・かかえ込んだ状態で30秒キープ(左右の足を入れ替えておこなう)
・膝のかかえ込みの繰り返し5~10本(左右の足を入れ替えておこなう)
<練習法その2:蹴りを振り抜く>
※画像は上記YouTube動画より引用しています。
上段回し蹴りの威力を高めるよう、蹴りを振り抜く練習をおこないましょう。
・蹴りの振り抜き5~10本(左右の足を入れ替えておこなう)
内廻し蹴り
解説:
内廻し蹴りは、体の内側から円を描くようにして足刀を当てていくのが基本ですが、動作スピードが速くなる組手においてはよりコンパクトに蹴る必要があります。
内廻し蹴りを組手で使用する場合は、足先のスナップを効かせて素早くコンパクトに蹴る方法が効果的です。
また、膝のかかえ込みの際には膝を傾け足先を体の内側に傾けておくのが相手の頭部にうまく当てるコツです。かかえ込みの際に膝に角度がついていないと相手の頭部に足刀を当てにくく、頭部をかすめるような弱い蹴りになってしまいますので注意しましょう。
<組手におけるワンポイントアドバイス>
内廻し蹴りを組手で使用する際は、後ろ足で内廻し蹴りを出すと相手に躱されやすい場合がありますので、前足での内廻し蹴りも有効です。
また、動作の際は足を寄せてしまうと無駄な動きが生じてしまいますので、足の寄せが起こらないように注意しましょう。
柔軟性を高めよう
足をしっかりと上げて蹴りを出すには柔軟性を高めることが重要です。柔軟性を高めることは、足を高く上げるだけでなくムチのようにしなやかな蹴りを出せるようになり、蹴りのスピードや威力を高める効果もあります。
また、柔軟性が不足することで足の筋肉や腰に無理な負荷がかかり、腰痛や肉離れなど怪我の原因にもなってしまいます。
練習前にはしっかりと柔軟・ストレッチをおこないましょう。
正しい蹴りを身に着けるには?
正しい蹴りができているか、体の使い方やフォームが間違っていないかを確認するには指導者によるチェックがベストです。しかし、自宅で練習する場合はそうにはいきません。
そのような場合、鏡の前で正しい蹴り方が出来ているかをチェックすると良いでしょう。鏡の中でも、全身をうつせる姿見であればより良いです。
何もない状態では打ち方に変なクセがついてしまう場合も多いので、姿見を活用して自主トレーニングの質を高める工夫をおこなうことをおすすめします。
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