自宅で自主的に稽古をおこなう場合、常にミットを持ってもらえる環境にいる方は決して多くはありません。お父さんはお仕事で不在、お母さんはミットを持ってみるけれど、稽古を重ねているお子様は、子どもであっても突きや蹴りはなかなか痛いものです。
子どもが自由に突きや蹴りの稽古をおこなうにはサンドバッグが理想的ですが、自宅という限られた環境においてサンドバッグの設置は難しいものがあります。
そこで、少しでもサンドバッグに近い稽古ができるよう、スタンドバッグというアイテムについて紹介していきます。
- スタンドバッグとは?
- スタンドバッグを使用する上でのポイントや注意点
- 子ども向けのおすすめスタンドバッグ
- 本格派が欲しい方は
- スタンドバッグ(サンドバッグ)で自宅を傷つけないための必須アイテム
- サンドバッグの練習方法は?
- 実は親のストレス解消にも良いのです
スタンドバッグとは?
スタンドバッグとは、地面から直立した状態のサンドバッグのことを指します。
・イメージ画像
中身の素材は砂ではなく、ウレタンなどミットと同様に衝撃を吸収できるような緩衝材が入っていることが一般的です。
・スタンドバッグの素材構成(例)
サンドバッグとは違い、バッグを叩いた感触は柔らかめですので、小さなお子様でも怪我をしにくいというメリットがあります。
スタンドバッグを使用する上でのポイントや注意点
スタンドバッグを自宅に設置する際は、以下のようなポイントや注意点があります。
サンドバッグと比べてズレやすい
天井から吊るされているサンドバッグとは異なり、スタンドバッグは地面から直立しているだけですので、使用するにつれて元の位置からどうしてもズレてしまいます。これは、スタンドバッグの構造上仕方ない部分でもあります。
壁から少し離して設置する
スタンドバッグを設置する際は、壁から少し離して設置するのが良いでしょう。スタンドバッグと壁との距離が近すぎると、壁面とスタンドバッグがこすれ合う影響で壁にキズや凹みができてしまう恐れがあります。
設置場所を決めた後に土台へ砂や水を入れる
スタンドバッグは、土台部分に砂や水を入れることで重りとなり、突きや蹴りを受けても動きにくくなります。いちど土台へ重りを入れてしまうとスタンドバッグの移動に大変な労力が必要となってしまいますので、「設置場所は計画的に。」が良いでしょう。
子ども向けのおすすめスタンドバッグ
子どもの稽古に適したスタンドバッグをいくつかピックアップしてみました。各アイテムごとに特徴がありますので、お子様に合ったアイテムを選択すると良いでしょう。
エアースタンドバッグ(子ども用)
子供用 大人 エアースタンディングバッグ サンドバッグカバー 筋トレ トレーニング 格闘技 ジム エクササイズ カバーのみ
こちらはとりあえずスタンドバッグを試してみたい!という方向けの子ども用スタンドバッグです。突きや蹴りを打ち込む部分は空気を入れるエアーバッグ状態ですが、土台部分に砂や水を入れて重量を増すことができますので、多少の打ち込み感を得ることができます。
エアースタンドバッグ・マーク付き(子ども用)
エアースタンディングバッグ サンドバッグカバー 筋トレ 子供用 大人 トレーニング 格闘技 ジム エクササイズ カバーのみ
先ほど上でご紹介したスタンドバッグにマークが付いているモデルです。マークを狙って突きや蹴りを打ち込むことで攻撃の正確さを養うことができますので、組手に対する集中力を養う効果も期待できるアイテムです。
スタンドバッグ(ファイティングロード製)
ファイティングロード (FIGHTINGROAD) ファイティングバッグ
こちらは格闘技用品を専門に取り扱うファイティングロード社製のスタンドバッグです。大人が使用することを想定しており、土台部分に砂や水を入れることで最大90㎏まで重量を増すことができます。小学校高学年など、ある程度体格のしっかりしているお子様にはこちらの方が打撃の満足感を高めることができます。
本格派が欲しい方は
本格的に空手や格闘技をやっている方の場合、やはり使っていくうちにスタンドバッグの感触では物足りなくなってしまうこともあるかと思います。
そのような場合は、やはりサンドバッグを検討された方が良いでしょう。現在ではサンドバッグスタンドを購入することで、自宅でもサンドバッグを設置することが比較的容易になってきました。
サンドバッグスタンドについては、以下で紹介するようなコンパクトなモデルがおすすめです。
<サンドバッグスタンド>
ファイティングロード (FIGHTINGROAD) サンドバッグスタンド
スタンドバッグ(サンドバッグ)で自宅を傷つけないための必須アイテム
スタンドバッグで稽古をおこなっていると、思わぬ衝撃で自宅の壁や床を傷つけてしまう可能性もゼロではありません。ここでは、スタンドバッグと併せて揃えておきたい、自宅を保護するための必須アイテムについて紹介していきます。
トレーニングマット
ALINCO(アルインコ) エクササイズフロアマット mini EXP100 床面保護 衝撃吸収 滑り止め
スタンドバッグを床面にそのまま設置しておくと、繰り返しの使用で思わぬキズがついてしまうことがあります。そのような場合は、トレーニングマットを敷くことをおすすめします。こちらのモデルはエアロバイクなどの重量物などにも対応していますので、スタンドバッグを使用しても破れにくいという特徴があります。また、ある程度の衝撃吸収・滑り止め効果がありますので、スタンドバッグが動きにくくなるというメリットもあります。
ジョイントマット
こちらは上で紹介したトレーニングマットと同様に床面に敷くのも良いのですが、スタンドバッグが当たりそうな壁面に何枚かジョイントした状態で立てかけておくことで壁面を保護するという使い方もできるので、多用途に活用できるアイテムです。傷んできた場合の交換用などに、何枚かまとめて購入しておくのも良いでしょう。
サンドバッグの練習方法は?
サンドバッグの練習方法については、以下の記事を参考にしてみてください。動画つきですので、体の使い方など具体的なイメージを掴みやすいと思います。
実は親のストレス解消にも良いのです
スタンドバッグの本当の使い道は、実はお子様用ではありません。日頃のお仕事や家事などで溜まったストレスをスタンドバッグにぶつけてやりましょう。スポーツなどの運動をして汗を流すのも良いのですが、「物(スタンドバッグ)に当たる」というのは実は非常に有効なストレス発散方法でもあったりします。