空手や柔道などの稽古の際、道着の下にアンダーシャツ(インナーシャツ)を着る場合がありますが、通われている道場によっては着ても良いのかどうか判断に迷う場合があります。
そこで、本記事では道着の下にアンダーシャツを着るメリットや、着ても良い場合・悪い場合、アンダーシャツに適した素材などについて詳しく説明していきます。
※冬場(気温10度以下)に適したインナーシャツはこちらの記事で詳しく紹介しています。
アンダーシャツを着るメリット
体温調節をおこないやすい
夏場:アンダーシャツ(インナーシャツ)を道着の下に着用することで、稽古によって発生した汗をまずアンダーシャツが吸収してくれます。スポーツに適したアンダーシャツであれば、そのまま汗を蒸発させて体温の上昇を防いでくれるというメリットがあります。また、発汗量にもよりますが汗によって濡れた道着が肌に触れるのを防ぐため、稽古中に不快感を感じにくいというメリットもあります。
冬場:体に密着するタイプのアンダーシャツを着用すれば、「第二の皮膚」をつくることができるため、体の冷えを感じにくくすることができます。道着はカラダの動きを制限しないように肌との隙間が広くとられていますので、冬場の稽古ではその通気性によって寒く感じてしまいます。このように、冬場はアンダーシャツによって肌が外気に触れる面積を少なくしてあげることで体を冷えにくくします。
※冬場(気温10度以下)に適したインナーシャツはこちらの記事で詳しく紹介しています。
道着の汚れを防ぐ
アンダーシャツを着用することで肌と道着が触れ合う面積を少なくすることができますので、道着の袖や脇といった部分が汚れにくくなります。アンダーシャツによって汗が吸収されますので道着を清潔に保ちやすくなり、日々の選択や汚れ落としなどのお手入れもラクになります。
女の子は必須
これは以前からの常識ですが、女の子はアンダーシャツの着用が必須となります。稽古によって道着がはだけてしまう場合がありますので、小さな女の子でもアンダーシャツは必ず着用するようにしてください。
アンダーシャツを着るタイミングについて
それでは、アンダーシャツはどのようなタイミングで着用するのが望ましいのでしょうか?空手はしきたりの多い世界ですので、アンダーシャツの着用タイミングをあらかじめ把握しておくのが良いでしょう。
普段の稽古
アンダーシャツを着用するタイミングとしては、やはり普段の稽古になるでしょう。アンダーシャツで体温調節をしっかりおこない、集中して稽古のできる環境を整えてあげましょう。
また、強化練習や合宿など連日の稽古によって道着の洗濯~乾燥が追い付かない場合があります。そのような場合、道場によってはアンダーシャツ(Tシャツ)での稽古を許可する場合もありますので、練習着としてもアンダーシャツは活躍します。
試合や昇級審査などはNG傾向
一方、アンダーシャツの着用がNGとされる場合は試合や昇級審査といった場合です。道場ではOKでも、試合場でアンダーシャツを脱ぐように指示が入る場合もありますので、保護者の方はそのような場合があるということをあらかじめ把握されておくと良いでしょう。
また、演武といったイベントごとでもアンダーシャツはNGという場合が多いようですので、着用タイミングについて判断に迷う場合は事前に道場の先生に確認されておくことをおすすめします。
アンダーシャツを選ぶポイント
素材はポリエステルがおすすめ、綿はNG
アンダーシャツを選ぶ場合は「汗の吸収速乾性」に優れたものを選ぶようにしましょう。ポリエステルなどの素材は汗を生地全体に素早く濡れ広がりをおこなうことで、汗を蒸発させやすくして肌をサラサラ快適に保つ効果があります。最近ではスポーツ用のシャツも多数販売されていますので、「DRY」や「吸汗」「速乾」などの表記を目安にすると良いでしょう。
また、Tシャツの素材として一般的な綿の素材ですが、汗の濡れ広がりがポリエステルに比べて遅く、肌への不快感を感じやすくなります。夏場では汗が蒸発せずに体温上昇の原因となり、冬場では汗の水分が抜けないことによる冷えを引き起こしてしまいますので、綿の素材は避ける方が良いでしょう。
日常生活であれば素材についてそこまで気にすることもありませんが、稽古のように短時間で激しい汗をかく場合は、素材の選択が快適性やパフォーマンスに影響を与えることも少なくありませんので、保護者の方は注意しておかれることをおすすめします。
サイズ感も重要
稽古によって汗をかきやすい場面では、アンダーシャツはなるべくカラダに密着しやすいサイズを選ぶのが良いでしょう。アンダーシャツが大きすぎると濡れたアンダーシャツと肌が触れる際にピタピタと不快感を感じる場合があります。常に肌へ触れていることで汗を蒸発させやすくなりますので、お子様のカラダに合ったサイズを選んであげましょう。
一方、UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)に代表されるようなコンプレッションウェアの場合、カラダへの締め付けが生じるため、着用に慣れていないお子様の場合だと息苦しさなどの窮屈さを感じてしまう場合があります。メーカーHPにも記載されているのですが、コンプレッションウェアのサイズ選びに迷う場合は1サイズ大きめのものを選択すると良いでしょう。メーカーによってサイズ感が異なったりしますので
コンプレッションウェアを選ぶ際はお店で試着をしてみるのもおすすめです。
おすすめのアンダーシャツ
それでは、おすすめのアンダーシャツについていくつか紹介していきます。パフォーマンス重視~コスパ重視といった分類をしてみましたので、アンダーシャツを購入される際の参考にしてみてください。
以下のラインナップでは子供用・大人用・レディースとそれぞれラインナップしていますので、お父様・お母様方も是非お揃いでアンダーシャツを購入して効果を体感してみてください。
アンダーアーマー(パフォーマンス重視)
アンダーアーマーはコンプレッションウェアの先駆けともいえる存在で、スポーツ時において汗を含んだ綿シャツの不快感を解消しようとした創業者が開発したのがアンダーアーマーです。肌の快適性を追求するのはもちろん、筋肉のブレを低減させることでスポーツ時のパフォーマンスアップも期待できます。
■こども用
半袖モデル:
(アンダーアーマー)UNDER ARMOUR ヒートギアアーマーフィッティドSSクルー(ベースボール/半袖ベースレイヤー/クルーネック/BOYS)[BBB2204]
ベースボール(野球用)との表記ですが、通常のアンダーシャツとしてご使用いただけます。
長袖モデル:
(アンダーアーマー)UNDER ARMOUR ヒートギアアーマーフィッティドLSクルー(ベースボール/長袖ベースレイヤー/クルーネック/BOYS)[BBB2203]
■大人用
通常モデル:
(アンダーアーマー)UNDER ARMOUR ヒートギアアーマーコンプレッションSSモック(トレーニング/半袖ベースレイヤー/モックネック/MEN)[1289554]
コスパ重視
とりあえず、アンダーシャツをいろいろと試してみたいという方におすすめしたい商品です。
■こども用
半袖モデル:
(エーディーワン)A.D.ONE ジュニアコールドコンプレッション/インナーシャツ/アンダーシャツ/半袖/junior coldconpression
長袖モデル:
上下セットでお得なアンダーウェア(アンダーシャツ)のセットです。コスパの優れている点と、商品説明が丁寧で分かりやすかったので選びました。
■ 大人用
TESLA(テスラ)社は何年も前からアンダーウェアを取り扱っています。ロゴは変わっていますが、編集部でも以前のモデルを使用していました。コスト面に優れていますので、アンダーシャツ入門用としておすすめです。
サイズやカラーバリエーションが豊富なので色違いでストックしておくのも良いですね。
<半袖モデル>
<長袖モデル>
余談:アンダーシャツは性能が劣化する?
編集部でもアンダーシャツを着用する機会が多いのですが、長年使い古しているアンダーシャツは新しいものと比べて速乾性や防臭性が劣化しているように感じます。
当然ながら、洗濯を繰り返すことで繊維が傷んできますので性能が劣化してしまうのも仕方がありません。
定期的に買い替えをおこない、アンダーシャツの快適性を保つようにしておくと良いでしょう。