はじめての空手の試合、いろいろと不安がありますよね?
わたしがいつも実践している&生徒たちにも伝えている試合の臨み方をまとめてみました。
試合前日の稽古について
試合前日の稽古がある場合は、とにかく怪我をしないことを念頭に置いて稽古をしています。
また、指導者や保護者の方にもこどもを叱らず、自身をつけさせるようにひとつひとつの技や動作について褒めることを推奨しています。こどもは大人のちょっとした一言で一喜一憂するものなので、表情にでていなくても精神面に与える影響は大きいです。
試合当日の持ち物
試合当日は朝早くの出発が多いこともあり、これらはすべて前日に用意しておくことを強くおすすめします。
・道着
・サポーター
・ファールカップ(意外と忘れます)
・飲み物
※夏場は多めに持っておいた方が良い。余るくらいでちょうど良いです。
・食事
※パンやおにぎりなど、手軽に口にできるものが良いです。
・エアーサロンパスなど、スプレータイプの湿布薬
※捻挫や打撲をしてしまった際の応急処置ができます。ケガを悪化させないためにも。
試合当日について
小さな大会などではウォーミングアップの時間や場所が十分に確保できない場合もあります。また、小さい学年ほど試合の順番が早い傾向にあります。会場に到着したら、準備体操など早めに体を動かしておきましょう。
また、試合前の食事は動きが重くならないよう、パンやおにぎりは一個程度にして、満腹の状態を避けるのが良いです。なお、食事は試合開始1時間前には終えておくと良いです。
さあ、試合です!
いよいよ試合がはじまります。
試合中は、こどもにテクニカルなアドバイスをしても効果がありません。「頑張れ!」など気持ちを盛り上げてあげることを重視しましょう。
※当然ですが、相手選手に対しての批判などは厳禁です。
また、試合が終わったら相手選手への挨拶もしっかりおこないましょう。
試合後の声かけ
勝った場合はしっかり褒めてあげましょう。
負けてしまった場合、保護者の力量が試されます。まずは試合に出場した決意を褒めてあげましょう。試合内容については、頑張った部分、できなかった部分を話し合い、次の稽古の課題を明確にしてあげることで子どものモチベーションが左右されます。
負けて悔しくない子はいません。
試合後の食事
たとえ一試合でも普段の稽古以上に体力を使います。試合後の空腹時間が長くならないよう、しっかりと食事や水分をとりましょう。
ケガをしてしまったら
・打撲や捻挫
打撲や捻挫は炎症をおさえることを重視します。
試合後の応急処置として、エアーサロンパスなどスプレータイプの湿布薬を軽く塗っておきます。(塗りすぎるとヒリヒリする場合があるので注意)帰宅後は氷で冷やすなどのケアをしておくことで翌日の痛みを軽減することができます。
・蹴りを頭に受けてしまった
ヘッドガードをしていてもダメージが0ではありません。
吐き気があったり、子どもの機嫌(テンション)がいつもと大きく違う場合などは注してみてあげた方が良いです。
試合後に子ども同士で遊ぶなど、あまり頭を揺らしてしまう行動も避けた方が良いです。また、当日の入浴は避け、シャワーのみにしておくのが良いでしょう。
・おなかにダメージを受けてしまった
強いパンチやキックを受けてお腹にダメージを受けてしまった場合は無理に食事や水分を与えず、痛みがおさまるまで様子をみましょう。本人が無理のない範囲で、少量の食事や水分が摂取できるのであればそのまま与えてあげてください。
次に向けて
子どもは試合に勝つだけがすべてではありません。勝ち負けだけでなく、試合内容の振り返りや次の稽古に向けての課題づくりをおこなうことで、試合に出場した価値を最大限に高めることができます。子どもが1年後・2年後に強くなれるよう長期的な視点で見守ってあげてください。