皆さんは「ブラジリアンキック」という技をご存知でしょうか?
蹴り足を上から落とすような軌道で蹴るブラジリアンキックは「縦蹴り」とも呼ばれ、ガードの上を潜り抜けてヒットするため当たれば倒れる確率の高い蹴りです。
しかしながら、ブラジリアンキックはただやみくもに技を出しても当たるものではなく、うまく当てるための「段取り」も重要となります。
ここでは、極真会館・ブラジル支部のリュウジ・イソベ選手に学ぶ、ヒット率を上げるブラジリアンキックの効果的な出し方について説明していきます。
ブラジリアンキックとは?
ブラジリアンキックとは、相手のガードの上をくぐり抜けて頭にヒットさせる回し蹴りのことを指しており「縦蹴り」とも呼ばれています。
ブラジリアンキックという名前の由来としては、極真会館・ブラジル支部長である磯部清次が、「足を手のように自在に操れることができたらすごい武器になるのではないか。」という発想を元に試行錯誤を重ね、ブラジリアンキックに着想したという経緯があります。
※補足:技自体は空手でいう「縦蹴り」に分類されますが、当時はグラウベ・フェイトーザ、フランシスコ・フィリオ、リュウジ・イソベといった極真のブラジル選手が使用していたため、「ブラジリアンキック」と呼ばれるようになりました。
リュウジ・イソベ選手について
リュウジ・イソベ(ryuji isobe)選手は極真会館・ブラジル支部に所属する人物であり、 極真会館・ブラジル支部長である磯部清次氏のご子息でもあります。
ブラジリアンキックの使い手としては、グラウベ・フェイトーザ選手がK-1でブラジリアンキックを多用していたため認知度が高いのですが、リュウジ・イソベ選手のブラジリアンキックは他の選手よりも蹴りの角度と脚全体のしなりが素晴らしく、お手本とするには最適だと考えています。
リュウジ・イソベ流|ブラジリアンキックのヒット率の上げ方
ブラジリアンキックは相手のガードをくぐり抜けることができるというメリットがありますが、技のモーションが大きいため、相手に読まれやすいというデメリットがあります。そのため、ブラジリアンキックを出すまでの段取りは非常に重要です。
ここでは、ブラジリアンキックのヒット率を上げる方法について、文章と補足動画で説明していきます。
中段を効かせてガードを下げる
リュウジ・イソベ選手がブラジリアンキックをヒットさせる場合、事前にしっかりと中段回し蹴りでボディを攻めています。たとえダメージは無くとも、相手にしてみれば「強い蹴りを何度被弾したくない」という心理によってガードが下がり、その結果ブラジリアンキックのヒット率が上がります。
警戒する相手にはそのまま中段で倒す
ブラジリアンキックを警戒してガードがなかなか下がらない場合は、当然ながら中々ヒットさせることはできません。しかしながら、上段への攻撃を警戒する分ボディが空いていますので、今度は逆にブラジリアンキックがフェイントとなり、中段回し蹴りを効果的に当てることができます。
リュウジ・イソベ選手は極真の中では小柄な選手ですが、蹴り足をしっかりしならせているため、相手を倒すほどの威力があるのが特徴です。
補足動画
リュウジ・イソベ選手のブラジリアンキックをまとめた補足動画となります。ブラジリアンキックを当てるまでの動作や蹴りの軌道について、参考にしてみてください。
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