空手の教則本など、テクニックやトレーニングについての本は複数存在しますが、子供の成長や安心に着眼点を置いた本というものは非常に限られています。
そんなときに、子供に空手を習わせている親が絶対に読むべき本をご紹介します。
子供に空手を習わせている親が絶対に読むべき本
スポーツドクターが解説|ジュニア格闘技・武道「安心安全」強化書
おすすめポイント
スポーツを行う以上、怪我などは少なからずおこりうるものであり、著者である格闘技ドクターの二重作拓也氏は空手の技術体系のレベルアップと併せて、安全面についても進歩して行く必要があるという旨を強く提唱されています。
また、無知であるという事は非常に恐ろしいもので、子供が取返しのつかない怪我や障害を負ってしまっては、「強くなる」という目的自体が達成できなくなってしまいます。
本書の内容をざっくりと説明
・発達とトレーニングについて
「11歳までは、脳と神経系が高度に発達~」
「12~14歳は、呼吸や循環器系が高度に発達~」
「15~18歳は、筋・骨格系が発達する~」
・ジュニア選手の脳を守る
子供の脳の特徴として、
「大人と比べてデリケート~」
「助かったとしても後遺症が~」
・心臓震盪~AEDの使用方法について
・一流アスリートに導く10の視点
本書を通じて親に知ってほしいこと
私自信も本書を読んで、子供に対する指導の考え方が変わりました。
空手をはじめ、昔のスポーツ論は
「気合・根性」
「とにかく数をこなす」
など、精神面を重視した考え方が主流でした。
精神面は確かに重要な要素ではありますが、それはしっかりとした指導体系や安全面に配慮した環境があってはじめて提唱できる段階だと考えています。
また、私自身の指導経験から、論理的な指導法や安全に配慮できていれば子供達は自然とまじめに取り組むようになってくれます。
現代はスマホやタブレットなどの情報端末のおかげか、子供達は非常にかしこくなっており、大人の発言などもよく聞いています。(聞いている素振りを見せるかどうかは別として。)
親が安全面などの配慮を行うという気持ちが伝われば、子供も自然と影響を受け、親子の絆も深まります(私の経験済です!)ので、是非ご検討ください(^ ^)