「新空手」
空手の動画や雑誌を見ていると、「新空手」という名前を目にする機会もある方もおられると思います。そこで、新空手のルールやカテゴリについてまとめてみました。
新空手とは
新空手とは、全日本新空手道連盟が開催する競技を総称して「新空手」といわれています。
特徴としては、K-2、K-3、K-4というカテゴリーに分かれており、各カテゴリーごとに顔面パンチの有無や装着する防具などの規定が存在しています。グローブを装着して顔面パンチ有りのスタイルはK-1やキックボクシングへの参戦障壁が少ないため、新空手出身のプロ選手も少なくありません。
どんなルール?
顔面へのパンチが認められること(K4を除く)と、「腰上8本ルール」と呼ばれる、試合時間中に相手の帯の上への蹴りを8本以上蹴らなければいけないという独自ルールが存在します。
カテゴリー
K-2
K-2ではパンチを含む顔面への直接打撃が認められています。
試合時間は2分間(延長あり)で、参加対象は「高校生以上から満40歳まで」となっており、打撃系格闘技の経験が中級・上級レベルの選手が対象です。
試合形式は「グランプリ」「トーナメント」「ワンマッチ」の種類があり、出場選手は連盟の公式グローブ、マウスピース、ファウルカップ、レガース(スネ当て)の着用が必要です。
- 顔面への直接打撃有り
- 試合時間は2分
- 「高校生以上から満40歳まで」が対象
- 試合形式は「グランプリ」「トーナメント」「ワンマッチ」
- 選手は公式グローブ、マウスピース、ファウルカップ、レガース(スネ当て)の着用が必要
■試合動画
K-3
K-3は初心者を対象としたクラスとなっており、試合時間は1分30秒、腰上への蹴りも試合時間中に6本以上とK-2と比較して緩和されたルールとなっていいる打撃系格闘技の経験が初級・中級レベルの選手が対象となっています。参加対象は「満15歳から満45歳まで」となっており、各年代別に中学生・高校生・一般・女子・マスターズ(満40歳以上)というクラス分けがされています。
試合形式は「グランプリ」「トーナメント」「ワンマッチ」の種類があり、出場選手はK-2で着用する装備に加え、ヘッドギア・胴プロテクターの着用が必要です。
- 顔面への直接打撃有り
- 試合時間は1分30秒
- 腰上への蹴りは試合時間中に6本以上
- 「満15歳から満45歳まで」が対象
- 試合形式は「グランプリ」「トーナメント」「ワンマッチ」
- 選手はK-2で着用する装備に加え、ヘッドギア・胴プロテクターの着用が必要
■試合動画
K-4
K-4は小学生対象のカテゴリーとなっており、安全性を考慮して顔面へのパンチ・ヒザ蹴りは禁止となっています。試合時間は1分30秒、腰上への蹴りは試合時間中に8本以上が必要です。試合については各学年別・体重別に分けられ、試合形式は「グランプリ」「トーナメント」「ワンマッチ」の種類があります。
出場選手は公式グローブ、ファウルカップ、レガース(スネ当て)、ヘッドギアの着用が必要です。
- 顔面へのパンチ・ヒザ蹴りは禁止
- 試合時間は1分30秒
- 腰上への蹴りは試合時間中に8本以上
- 小学生が対象
- 試合形式は「グランプリ」「トーナメント」「ワンマッチ」
- 選手は公式グローブ、ファウルカップ、レガース(スネ当て)、ヘッドギアの着用が必要
■試合動画
まとめ
新空手は初心者から上級者まで、幅広いレベルや年代の選手がチャレンジ・活躍できる素晴らしい競技です。また、現在K-1などで活躍している選手にも新空手出身という選手もおり、プロへの登竜門としても注目されていますので、将来、K-1選手を目指したいというお子様は新空手から格闘技をはじめるのも良いかもしれません。
新空手の加盟道場や大会情報などは公式ホームページへ掲載されていますので、詳しく知りたい方はそちらを参照してみてください。